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2019年
1月27日

セミキ星系の状況悪化 イシュコネウォッチは初期調査結果を発表

セミキ星系の状況悪化 イシュコネウォッチは初期調査結果を発表
2019-01-24 22:33 スコープ、リナ・アンバー

ローントレック、セミキ発-1週間前に適応型ウィルスに感染して以来、セミキ星系のザイノウ社、アリアストラ社ステーションでは混乱が続いている。今日はザイノウ社ステーションの無人輸送車両が制限速度を超えて加速し、脱線して数枚の内部隔壁を突き破るという事故が起きた。この事故によりステーションの住民数十人が負傷した。

アリアストラ社ステーションでは、インプラントがウィルスに感染した従業員が様々な症状を呈しており、数分間から数時間つづく朦朧状態、昏睡状態などに苦しんでいる。こうした症状が重要作業時に起き、従業員が重機の操作や応急処置を行っている最中に昏倒する事件も起きた。ステーションの医療専門家たちは、感染者に標的治療を施さなければ、症状の発生頻度や重症度が悪化するのではないかと危惧している。

イシュコネウォッチの士官、カウントラ・イトカクは次のようなコメントを発表した。
「スタイン・ヴァイラッケル容疑者が侵入したエリアの1つに、我々のローグドローン処分施設が含まれていました。当社の専門家とイツカメ・ザイノウ超空間研究所(Itsukame-Zainou Hyperspatial Inquiries Ltd./IKAME)のコンサルタントは、ウィルスの基本コードの大部分が感染型ローグドローンサブルーチンと共通していることを確認しています。しかしサブルーチンが大幅に改造されているため、標準的な対策では効果がないことも判明しています。この改造を施されたことで、サブルーチンは攻撃性を増すと同時に、様々なプラットフォームへより効果的に侵入、破壊できるようになっています」

カプセラは人員や装備の提供を申し出たが、汚染が拡大する恐れがあるため支援は拒否されている。ただし、イシュコネ社は志願者を審査、各種認証を確認したのち、さらに犯罪者、海賊、テロリスト協力者を除外したうえで、一部のIKAME職員がザイノウ社の調査結果を検証することを許可した。IKAME以外のカプセラ組織もセミキ星系で活動しているものの、イシュコネ・ラータ指令執行局(Ishuk-Raata Enforcement Directive)は安全上の問題を理由にスコープの取材を拒否。その他のカプセラ組織としては、ヘイアン・コングロマリット(Heiian Conglomerate)やフェニックス・ナーバルシステムズ(Phoenix Naval Systems)が現地で活動中だ。

イコマリオヌ武装派遣のハゲケン・クは、ホリーン・ヴァイラッケルに使用されたマルウェアと今回のウィルスが同じサブルーチンを使用した可能性があり、攻撃の性質も似ているのではないかと推測している。
「ローグドローンのソフトウェアとファームウェアは優れた順応性を持つことで知られています。特定の目的を達するためにこれらを操作するのは容易ではありませんが、新たなコードを付け加えてやれば、実に強力な形で再利用できるでしょう。とはいえ、予測不可能な性質を考慮するかぎり、大がかりな計画に使うのは正気の沙汰ではありません。ホリーン・ヴァイラッケルへの攻撃は成功したようですが、通常なら使い手が被害を受ける可能性のほうがはるかに大きいのですから」
イシュコネウォッチはヴァイラッケルを取り調べ中だと発表した。

イトカクはこのように呼びかけている。
「もし善意の第三者が関連研究資料を集めて我々に提供してくれるなら、研究者たちへの大きな支援になります。対象はローグドローンのネクサスチップ、人工知能、その他の断片的情報源、それにトライナリーデータストリームなどです」
今回のローグドローンサブルーチンに対する改造と、数ヶ月前にGalNetで拡散したトリグラヴィアンワームに共通点があるかどうか、イトカクは明言を避けている。彼はただ、イシュコネウォッチとウィルコミ警備会社があらゆる可能性を調査していると言うに留めた。

ライダイ社はスタイン・ヴァイラッケルとの雇用関係が昨年で終了しており、ヴァイラッケルが同社やその子会社、関連会社から情報を得ることなく犯行に及んだという声明を発表した。なお、同社はヴァイラッケルの人事ファイルや、ヴァイラッケルの雇用に関する情報を公開することは拒否している。

IKAMEおよび関連組織のARCスタジオはGalNet上でザ・ディスコースを公開し、彼らの視点から事件を分析。ザイバツ共同報道協会(Zaibatsu Associated News Institute)は事件発生後のカプセラの活動について取材結果を発表した。

2019年
1月20日

スヴィオ・ベラロン元老院議員が死刑の全面廃止を提案

スヴィオ・ベラロン元老院議員が死刑の全面廃止を提案
2019-01-18 19:00 スコープ、リナ・アンバー

ビロア発-インタキ星系代表のスヴィオ・ベラロン元老院議員は今日、ガレンテ元老院へ新たな法案を提出した。法案は連邦レベルの死刑を廃止し、連邦構成体の政府、議会、裁判所へ死刑執行方法に関する厳格なガイドラインを課すことを目指している。

ベラロン議員が法案を提出した背景には、ジンメイ国家が実行してきた追放刑に対する世論の怒りがあり、この刑罰は時間をかけて執行される死刑に過ぎないとして強く批判されている。法案の具体的内容は、YC111年にアンヴェント・エトゥラーが公開処刑された際にベラロン議員が提出したものとよく似ている。

ベラロン議員は審議において、死刑廃止活動家の意見を代弁した。
「醜くも現実的な必要性を考えるかぎり、我々は法を犯した人々の法的保護を制限せざるをえません。この前提に異論のある方は少ないでしょう。私が尋ねたいのは、報復の祭壇で生贄に捧げられる自由の数です。権利とは何にも増して尊重されるべきものではなかったのでしょうか」
さらに、ベラロン議員は自身の意見を補強するべく、リアサトン6を脱出した子供たちの名前を読みあげた。この子供たちは何の罪も犯していないにもかかわらず、両親が追放刑を課されたために流刑地暮らしを余儀なくされたのである。

ジンメイの惑星シャンデイルを代表するファロン・シュウ議員は、ベラロン議員が状況を正しく伝えていないと非難した。
「あの呪われた星へ送られた人間はただの盗人ではない。ある者は殺人を犯した。ある者は反逆罪を犯し、社会を混乱に陥れようとした。守衛付きの4つの壁で閉じこめておくだけでは、あまりに危険な人間たちだったのだ」

「犯罪者たちの苦痛は自業自得だが、彼らが苦しみを長引かせる決断を下したのは確かに不幸な出来事だった。しかし、このような形で主権国家の政府と議会に干渉するなど、断じてあってはならない。ベラロンはジンメイ人の苦痛を利用し、またしてもインタキの平和主義アナーキズムを押し売りしようとしている。それが今回の事の真相だ!」

シュウ議員がベラロン議員を姓で呼び捨てにしたのは元老院の儀礼規則に反しており、議場はこの発言を受けて混沌とした状態に陥った。審議が予定時間を超えて続いていたうえ、元老院議員たちが落ち着きを取り戻す気配がなかったことから、アンドン・ガーデュ元老院議長は本日の審議を打ち切った。

2019年
1月19日

セミキ星系のザイノウ社ステーションで破壊工作 ライダイ社が実行か

セミキ星系のザイノウ社ステーションで破壊工作 ライダイ社が実行か
2019-01-17 14:55 スコープ、リナ・アンバー

ローントレック、セミキ発-セミキ4のザイノウ社ステーションに侵入者があり、ステーションの複数のシステムに破壊工作を行ったとして当局に拘束された。当局は侵入者の正体について、ライダイ社とつながりのある人物だと主張している。

破壊工作が検知されるまで長い時間はかからず、ステーション全体の治安部隊に侵入者を拘束するよう警報が発令された。当局によると、拘束されたのはスタイン・ヴァイラッケル(45)で、ウィルコミ警備会社の士官という偽の身分を使用していた。ヴァイラッケルはウィルコミ社が近くの試験施設から有害廃棄物を搬入するために運営している輸送施設を使い、ステーションから脱出しようとしていたと見られている。

未確認情報だが、ヴァイラッケルは1、2名のザイノウ社員に手引きされていた可能性がある。破壊工作の規模や被害を受けた範囲は、現在イシュコネウォッチの調査員が評価中だ。ザイノウ社はコメントを発表し、多数のシステムが標的とされたのは、破壊工作の真の標的を隠すためではないかと指摘している。ザイノウ社はこれ以上コメントすることを拒否しており、同社を警備するイシュコネウォッチの調査状況についても回答しなかった。

セミキ4ステーションの住民からは、人工重力や通信、内部交通機関の機能不全に関する情報が数多く寄せられている。複数の情報提供者によれば、このステーションと近郊のアリアストラ社ステーションを結ぶインターバス定期便も電子的に侵入され、インプラントを狙うウィルスで汚染されていた模様だ。

セミキ4ステーションではウィルスは検出されていないが、アリアストラ社の従業員は翻訳、チーム調整、数学的作業を補助するため、しばしば脳機能を強化している。汚染されたデータはアリアストラ社ステーションのネットワークに流入し、多くの従業員に有害なコードが拡散されてしまった。感染した従業員は激しい片頭痛、目眩、吐き気、複視を訴えている。

イコマリオヌ武装派遣の著名な情報戦専門家であるハゲケン・クは次のようにコメントした。
「この種のマルウェアは開発するために国家や巨大企業、あるはそれに類する大組織の力が必要になるため、大抵の場合は噂として語られるだけの存在でした。しかし一方で、実在するのは確かだと考えられてきました。それを開発した者は、その存在を隠そうとするだろうとも。なぜなら、こういったマルウェアを使った戦術は、存在すら知られていない状況で最も効果的に機能するからです。とはいえ、このマルウェアは10年近く眠ったままの彼女、ライダイの物理学者のホリーン・ヴァイラッケルを襲ったものに似ていますね」

企業記録によれば、スタイン・ヴァイラッケルはホリーン・ヴァイラッケルの配偶者である。ライダイ社は今回の事件についてコメントを拒否。ウィルコミ警備会社は調査を支援しており、近隣の施設がザイノウ社とイシュコネウォッチへセキュリティ関連機器を提供している。

2019年
1月13日

テベカ貴族が準軍事組織の奴隷狩りに激怒 悪名高きクーニッド奴隷商人が逮捕される

テベカ貴族が準軍事組織の奴隷狩りに激怒 悪名高きクーニッド奴隷商人が逮捕される
2019-01-10 14:00 スコープ、アルトン・ハヴェリ

ドメイン、テベカ発-化学兵器テロが引き金となって発生したテベカ3の奴隷反乱は5週目を迎えたが、鎮圧作戦に参加している準軍事組織が混乱を利用し、違法に奴隷を入手しているとの非難の声があがっている。悪名高き奴隷商人オルロン・ザシェフが逮捕されたという一報を受け、テベカ3の貴族たちの怒りはさらに激しさを増した。ザシェフは元ロイヤルウーランズ大佐だが、立証戦争における奴隷狩りと戦争犯罪の疑いで知られた人物である。

およそ1ヶ月前、ブラッドレイダー盟約と思われるテロリストの攻撃に刺激され、複数のアマー惑星で奴隷反乱が起きた。サルム領のアルカブシ4とアーディシャパー領のテベカ3は深刻な状況に陥ったものの、他の惑星は現地の治安部隊によってすみやかに鎮圧された。アルカブシ4でもサルム家の制圧部隊の働きによって反乱規模が縮小し、YC120年末には散発的な反抗行為を残すのみとなった。都市部と主要インフラの安全が確保されたため、アルカブシ4に派遣された帝国軍は撤収、現在は帝国保安省とサルム家の警察軍が事態の対処にあたっている。

テベカ3の混乱はユールフェスティバル期間中も続き、いくつもの準軍事組織やカプセラが交錯した。女帝カティズ1世の勅令を受け、PIEやCVAといった親アマー派カプセラ組織は多くの地上部隊をテベカ3へ降下させており、アマー寄りの民兵組織や傭兵企業も同様に行動している。しかし、ヌマイリヤ大陸を治めるカリル・ヌマイルは、アーディシャパー家やその家臣へ直接仕えていない多数の武装勢力が介入していることに憂慮の意を表している。カリル・ヌマイルはザシェフ逮捕のニュースについてコメントしていないものの、ヌマイル家の宮廷やヌマイリヤ大陸各地の貴族からは、混乱に乗じた違法な奴隷入手行為について不満の声がやむ気配がない。

テベカ3の治安状況が改善し、主要な戦場がダバラ市のみとなった結果、準軍事組織による違法な奴隷入手行為が新たな問題として注目を集めるようになった。こうした行為はアーディシャパー家直属の治安部隊が監視しきれていない、制圧済みの地域で横行している。オルロン・ザシェフがヌマイリヤ大陸ダム・セルテン市のナウオン地区で保安省によって逮捕されると、地元貴族たちの怒りは一気に爆発した。彼らの中には、カプセラや傭兵、外部からやってきた兵士こそが混乱の原因だと糾弾する者もいる。トランスダバラ地方の貴族、カウル・トルサルポルはこんな言葉でカプセラを非難した。
「他所者たちが我々の財産を破壊し、盗み、使用人を攫っています。連中が言うには、『カプセラ貴族』とやらが許可を出したそうです。カプセラはこの混乱を利用しているだけですよ」

ミンマター共和国司法局はオルロン・ザシェフを最重要奴隷商人リストの5位に位置づけており、ユーライ合意の追加規定を根拠として、CONCORDを通じてザシェフの身柄引き渡しを求めている。しかし、帝国法はアマーとその同盟国の軍関係者を強く保護しているため、ザシェフがミンマター側へ引き渡される可能性は極めて低い。さらに、ザシェフの容疑が何であれ、保安省の処置が優先されること、共和国司法局の訴える容疑がCONCORD法規と対応しないこと、アマー・ミンマターの外交的緊張がいまだ続いていることを考えると、可能性はさらに低くなる。

アリム・アーディシャパーはテベカ星系と惑星の所有者として、テベカ3はもはや準軍事組織や補助部隊を必要としておらず、そのような戦力は撤退を始めるべきだとの見解を示した。帝国当局も親アマー派カプセラに対し、テベカ星系の宇宙空間の安全を確保することに専念するよう促している。

宮廷侍従長府のソレム・イサレン枢機卿は次のようなコメントを発表した。
「忠実なカプセラ達がテベカ3へ派遣した援軍は大いに歓迎されたが、今や撤兵の時である。テベカで活動し続けるミンマターテロリスト、異端者、無政府主義者、犯罪者どもは、今後も我々の存在に恐れおののくであろう。カプセラ諸氏には、アマーの敵を宙域から排除することに全力を注いでもらいたい」

2018年
12月23日

アマーが国境警備を強化 ミンマターによる内政干渉を主張

アマーが国境警備を強化 ミンマターによる内政干渉を主張
2018-12-20 17:34 スコープ、アルトン・ハヴェリ

ユーライ発-ここ数日間、アマー海軍の小艦隊がアマー・ミンマター国境宙域に展開している。アマー帝国はこの艦隊について、オーガ、イスブラバタ、バード星系に派遣されたミンマター海軍任務部隊への対抗措置だと発表した。

枢密院からインナーサークルへと戻ってきたサーダン・ゼル・クオシュ元帥は、次のように語っている。

「アマー帝国は主のご意思と法の定めるところによって、我々の持てるすべての手段を用い、我が国の主権が及ぶ領域を防衛する。いと気高き女帝カティズ1世陛下は、ミンマター共和国がユーライ協定にもとづいて占有する領域との境界宙域を警備するため、帝国海軍をエッザーラ、コウルモネン、カーニアイネン星系へ遣わされた」

サーダン・ゼル・クオシュ元帥はさらに、アマー国内で発生した化学兵器攻撃と奴隷反乱に関する続報も伝えた。

「女帝陛下の枢密院は各惑星の軍および行政当局より詳細な報告を受けている。マブネン1とセーミ3に対する攻撃は恐るべきものだったが、治安部隊によって迅速かつ効果的に秩序が回復された。ダクバ4でも深刻な混乱状態が引き起こされたが、帝国保安省と宗教評議会が介入したことで沈静化した。秩序回復は効果的に進み、人命の損失は最小限に抑えられている」

「ご存知のように、アルカブシ4とテベカ3はより苛烈な攻撃を受けた。現地には多くの奴隷が存在しており、激しい暴力行為を誘発することが狙いだったのは明らかだ。その狙いが成功した事実は認めざるをえないが、サルム家とアーディシャパー家の部隊が保安省、宗教評議会、聖テトリモン教団、そして忠実な臣民の支援を得て、ほとんどの地域で治安を回復した」

「アルカブシ4でも死傷者を最小限に抑えて都市部の鎮圧に成功している。惑星南部の大陸で発生した反乱は、現在は散発的な反抗行為にまで縮小したが、我々はカーバヒルズ鉱山攻略という難題を強いられた。鉱山にはいくつものトンネルがあり、その中に数千の反乱軍が潜んでいたのだ。トンネルが完璧に武装化され、どれほど堅固な要塞と化していたか、ホログラフィック記録を残しておきたいと思う」

「テベカ3の状況はいまだ深刻だが、新しい情報もある。反乱軍に制圧されたダバラ市では、アーディシャパー家による反撃が進行中だ。幸いなことに、カリル・ヌマイル卿も第7アーディシャパー・カメイラ部隊によって救出された。ヌマイル家の奴隷とカメイラ衛兵がヌマイル卿を守りぬいた事実は、ダバラ市の命運を決するうえで大いに重視され、アーディシャパー卿はあくまで市を奪還するよう命じた。これは、忠臣が見捨てられることはないという良き実例になるだろう。我々は異端者や反逆者の思いどおりにはならない」

「ダバラ市の奪還にはある程度の時間を要する。アーディシャパー卿とサルム卿が賢き忍耐を見せ、女帝陛下もこれを称えておられるというのに、ガレンテ連邦、そして何よりミンマター共和国ときたら、我が国の内政問題へ干渉を続けるばかり。非難されるべきは彼らだ。反乱勢力が武器を蓄え、蜂起の準備を進めていたことは前もって把握していた。同時に我々は、共和国司法局とやらが帝国領内へ工作船を送りこみ、その主な目的地がアルカブシやテべカだったことも察知していた。帝国を動揺させようとするのは止めてもらおう。我々は辛抱強く行動しているが、必要性が求めるままに動くこともある。ガレンテやミンマターで我が国と同じような反乱が起きたとしても、何ら不思議には思わない」

ガレンテのデヴァン・マレート代表は、サーダン・ゼル・クオシュ元帥のコメントが「民間人に対する残虐な攻撃を言い訳しようとする不快な行為」であり、「奴隷への日常的な暴力行為について、非難の矛先を逸らそうとするグロテスクな試み」だと発言。アマー帝国、クーニッド王国、両国の政府当局者や企業に対する経済制裁を継続する意思を見せた。

アマー国内における工作行為を告発されたミンマターのケイタン・ユン代表は、次のように反論した。
「アマーが都合の良い大義のもとで奴隷をどんな風に扱っているか、尽きることのない証言がある。司法局が実施している救助・生存支援任務への告発にも、そうした証言と同じ程度の真実味がありますな!」
発言の真意を問われると、ユン代表はこのように答えた。
「アマー帝国が解釈したいように解釈すればよろしい。彼らは実情を熟知しているのだから!」

アマー・ミンマター国境宙域には両国の艦隊が展開し、アルカブシ星系やテベカ星系でも様々な軍事行動が続いているようだ。親アマー派カプセラと反乱支援派カプセラは惑星周辺で小競り合いを繰り返し、互いのストラクチャへ攻撃を加えている。また、サンシャ国もアマー国内の3箇所に侵入しており、アマーの安全保障を一層混乱させる要因となっている。そのうち1箇所はメトロポリスと隣接するブリークランドで、アマー艦隊とミンマター艦隊がそれぞれにサンシャ艦隊と交戦したとの情報が寄せられている。

2018年
12月16日

アマー・ミンマターの対立激化 国境宙域に封鎖艦隊が展開

アマー・ミンマターの対立激化 国境宙域に封鎖艦隊が展開
2018-12-14 20:01 スコープ、アルトン・ハヴェリ

ユーライ発-ミンマター海軍はアマー帝国とミンマター共和国のあいだに広がる紛争宙域へ艦隊を派遣し、複数の重要な国境星系に任務部隊を展開した。ミンマターはケイタン・ユン代表を通じて、この行動をCONCORDインナーサークルへ通知した。

「アマー帝国は我々の兄弟姉妹を奴隷とし、繰り返し虐げているが、ミンマター共和国はこれを傍観することも容認することもできない。部族会議は共和国海軍を動員して、アマー帝国との国境を封鎖するようサンマターに指示した。よって、私はインナーサークルへ次の事実を通知する。ヘイマター、メトロポリスから帝国へ通じるスターゲートを確保するため、我が国の任務部隊がオーガ、イスブラバタ、バード星系に派遣された」

アマー・ミンマターの対立激化 国境宙域に封鎖艦隊が展開-1

アマーのサーダン・ゼル・クオシュ代表は「ブラッドレイダーのテロ攻撃が引き起こした悲劇を利用しようとする、あまりに無謀かつ露骨な試み」だと発言し、ミンマターの行動を非難。この事態を枢密院と協議するために会合の席を立った。

インナーサークルの緊急会合は現在も続いているが、スコープが確認したところ、各国の代表が自国政府と協議しているため、議事は一時中断しているようだ。CONCORDはミンマター海軍の行動について、緊急義勇兵戦争権限法に違反するものではないと認めている。

ガレンテ連邦はアマー・ミンマターに対して自重と外交的解決を求めているものの、奴隷反乱を軍事的に鎮圧することは「重大な人権侵害であり、そのような行動にでた者は制裁対象になる」という姿勢を崩していない。

カルダリ連合は特に反応しておらず、代表取締委員会としてもアマー帝国の内政問題はコメントすべき事柄ではないとの立場をとっている。

クーニッド王国全権代理人サバロン・アラル・チャーケイドは、ミンマターの行動が「どう見てもカムフラージュ行為」だと述べ、「アマターによる神聖アマーへの反逆とテロ行為を支援している」と訴えた。アマター領事館は何らコメントしていない。ブラッドレイダーも犯行声明を発表していないが、テロ攻撃への関与を否定してもいない。

その他のニュースはGalNetを通じて公開中。スコープは状況に進展があり次第、続報にてお伝えする。

2018年
12月16日

スコープニュース – 「レイジ」キープスター攻防戦

スコープニュース – 「レイジ」キープスター攻防戦
2018-12-14

ワームホール宙域J115405星系、「レイジ」とあだ名されたこの場所で、激しい戦いが繰り広げられています。ザ・イニシアチブ(The Initiative.)がインペリウム(Imperium)の友軍部隊とともにこの星系へ侵入し、長年の支配者であったハードノックス(Hard Knocks.)は猛攻撃の前に苦戦中です。

レイジは既知のワームホール宙域の中では最も工業化された星系でした。ハードノックスは長い支配期間のあいだに複数の構造物やシタデルを建設しており、現存するシタデルとしては最強クラスであるキープスターを2個も設置したのです。このうち、フォート・ノックスは2年以上前に完成し、ニューエデン史上初めて完全に機能するキープスターになりました。しかし、フォート・ノックスはインペリウム艦隊の攻撃で激しく傷つき、星系の支配権も敵に奪われ、その命運は風前の灯となりました。

ワームホール宙域奥深くに艦隊を展開するのは容易ではないため、ザ・イニシアチブはある程度の時間をかけて侵攻作戦を準備していたようです。ザ・イニシアチブが作戦用物資を運ぶため最初の輸送艦をレイジへ送りこんだのは、1年以上前だという噂もあります。彼らは今月上旬から攻撃を始め、ハードノックス側の複数のストラクチャを襲い、星系内のすべての出入口を封鎖。ハードノックスは援軍を呼ぶことが極めて難しくなりました。

攻撃開始から4日後、避けられない終局まで数時間を残し、フォート・ノックス住民の絶望がどれほどだったかは想像することしかできません。カプセラ達は巨大な主力艦で出港しましたが、ただキープスターの港外で自沈し続け、住民は裏切られた思いで見つめていました。それは、艦船がキープスターの残骸から鹵獲されないようにするための、ハードノックスのせめてもの抵抗だったのです。一部の艦船はフォート・ノックスから離脱すると、星系からの脱出、あるいは他のストラクチャへの退避を試みましたが、こうした船に逃げこめたのは一握りの住民だけでした。

YC120年12月12日まで200時間という頃、最終攻撃が開始されました。戦闘に参加したカプセラは約1,400名を数え、大半はザ・イニシアチブかインペリウムに属していたと思われます。49分後、フォート・ノックスは攻撃側の準主力艦艦隊から猛烈な攻撃を受け、損傷が深部まで到達。制御不能なレベルの火災が発生しました。まもなく中枢が爆発すると、フォート・ノックスは連鎖的な炸裂によって星のように光り輝き、住民全員が一瞬のうちに命を奪われました。直後、まだ煙をあげて燃えさかる残骸へ回収屋が殺到し、ハードノックスの自沈行為でも破壊しきれなかった戦利品をかき集めます。フォート・ノックスの残骸は様々な意味において、過去に例を見ないほど高価な残骸だと評されています。

レイジ攻防戦は現在も続いており、あらゆるハードノックスのストラクチャが攻撃目標にされています。フォート・ノックスを離れ、周辺ストラクチャへ逃げこめた船や人々もいますが、彼らは最期をわずかに遅らせたにすぎないと言わざるをえません。

では、中継に戻りましょう。

ミンマター共和国からアマー帝国へ通じるスターゲートの近くに、1時間ほど前からミンマター海軍が出動しています。艦隊はCONCORDインナーサークルのミンマター代表、ケイタン・ユンが声明を発表した直後に展開しました。声明の内容は次のとおりです。

「アマー帝国は我々の兄弟姉妹を奴隷とし、繰り返し虐げているが、ミンマター共和国はこれを傍観することも容認することもできない。部族会議は共和国海軍を動員して、アマー帝国との国境を封鎖するようサンマターに指示した。よって、私はインナーサークルへ次の事実を通知する。ヘイマター、メトロポリスから帝国へ通じるスターゲートを確保するため、我が国の任務部隊がオーガ、イスブラバタ、バード星系に派遣された」

声明は以上です。どの艦隊も50隻程度と比較的小規模ですが、専門家たちは今回の動きについて、歴史的に対立し、公に敵対しているアマー・ミンマター関係が急速に緊張している証拠だと見ています。ただし、過去の衝突を考えると、ミンマター海軍は艦隊の規模をあえて小さく留め、これが侵攻の前触れだとする誤った危険な印象を与えないよう、アマー側に配慮したのではないかとも指摘されています。アマー帝国はいまだ声明を発表していないものの、アマー海軍が動員され、国境宙域へ向かっているとの情報があります。

両国関係は非常な緊迫状態にあり、カプセラは細心の注意を払ってこれらの星系を通過するか、可能な限り迂回するよう勧告されています。

スコープのアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ニュースティッカー
・ミンマター海軍が艦隊を動員。アマーは最高度の厳戒態勢。
・レイジで敗れたハードノックス残党がパンデミックレギオン(Pandemic Legion)に合流したとの噂。
・ブラッドレイダー盟約、アマー5個惑星へのテロ実行犯として非難される。
・カプセラが新たなトリグラヴィアン支援型巡洋艦を建造中。
・フロストライン・ラボラトリーズ社の氷惑星採掘計画が進展、株価上昇。
・ニューエデン全域でユールフェスティバル始まる。花火や祝祭も続々。
・奴隷反乱を誘発するためにデスグローとインソルムが使用される。
・ユーライ協定の公認敵対行為規定が改定。指令執行部はCONCORD警戒宙域における公認戦闘の大幅な減少を指摘。
・アルカブシ4とテベカ3で戦闘続く。親アマー派歩兵部隊も参戦。
・ハードノックスの敗戦を受け、レーザーホークス(Lazerhawks)は本拠地ワームホール星系からストラクチャを撤去する模様。
・ガレンテプライムでリアサトン6の最後の難民が検疫を終える。
・新しいスキルパック注入技術の噂が流れる(3回目)なか、パイロットライセンス延長料が高騰。
・帝国保安省の対処によりダクバ星系は事態沈静化へ向かう。
・アマー・ミンマター関係が緊迫、両国を支持するカプセラの対立も激化。
・マブネン1、セーミ3における奴隷暴動の被害は限定的。
・ライダイ社のアマー・クーニッド向け軍事品輸出量が増加、株価上昇。

2018年
12月14日

枢密院特別会合の裏でテロ発生

枢密院特別会合の裏でテロ発生
2018-12-11 18:10 スコープ、アルトン・ハヴェリ

アマープライム発-今日、アマー帝国枢密院が特別会合を行っている最中、帝国各地の5個星系が攻撃を受けた。アマーからは帝国保安省が部隊を動員しているとの情報が寄せられており、スコープはアルカブシ4、ダクバ4、マブネン1、セーミ3、テベカ3でテロが発生したことを確認している。

アマー宙域への侵略行為は確認されていないものの、アマー海軍は厳戒態勢をとっている。攻撃された惑星の状況は不明だが、カハー騒乱のように化学兵器を使って奴隷反乱を引き起こし、アマーを不安定化させようとする試みが繰り返されたのだと見なす声が多い。

枢密院は今日も特別会合を続けており、女帝カティズ1世に招集された顧問官たちがカハー問題と、それに応じて課せられたガレンテ・ミンマターからの経済制裁について議論していた。会合には六皇家の当主全員が出席し、一部は正式な開会に先立ち、やや感情的な言葉や強硬な意見を述べた模様だ。

アラハ・サルムは、ブラッドレイダーやサニ・サビク派へ改めて警戒するよう呼びかけた。
「昨今の攻撃は帝国中枢を襲っている。我々はサニ・サビク派に対し、ブリークランド鎮定以前の影響力を取り戻すことを許してしまったのだ。これほど腑抜けたことがあろうか。帝国はただちに全面的調査を始め、悪につらなる者を見つけた暁には、神聖アマーの総力を叩きつけねばならん」
なお、アラハ・サルムはクーニッドにも激怒していると伝えられているが、その怒りの原因がカハーの虐殺にあるのか、あるいは王国が招いた経済制裁にあるのかは分かっていない。

タニル・タッシュムーコンは、カハー騒乱は不幸な出来事だったと表現しつつも、テロ攻撃下で奴隷の秩序をいかに維持するかという問題に対し、クーニッドは合理的に対応したと評した。
「なにはともあれ、私たちはガレンテとミンマターからの経済的圧力に対抗しなくてはならないわけです。彼らはこのような正しからぬ方法で外交と経済を用い、主権国家の内政問題に干渉しようとする。枢密院がこの局面にいかに対処するか、女帝陛下が私たちの討議にご注目あそばされるのは間違いありません」

アリム・アーディシャパーは異端の影響力を助長させる例として、第24次十字軍を批判した。
「私たちは信仰の光も弱々しい、欺瞞の時代に生きている。戦場の神聖アマーには不浄な傭兵が寄り添い、アマーの名において偽りの犠牲を演じている。主が私たちを見放したとしても何の不思議があろうか?」

コルアゾール家は他家に比べると言葉少なだ。家令のアヤ・ケマがエルシリア・コルアゾールに代わり、コルアゾール家は「カハー星系その他の場所で失われた人命を悼む」とコメント。このような大規模な攻撃がどのように引き起こされたか調査が必要だと呼びかけた。

今夜のアマー各地の状況を考えると、コルアゾール家とサルム家の立場が強くなる可能性が高い。また、アマー政治の専門家たちは、枢密院が治安維持と軍事機構の強化を進言するのは間違いないだろうと見ている。他の皇家については、カドール家は固く沈黙を守っており、クーニッド家はカハー騒乱後にパラス、アシュマリル、ダネラ、ゲヒなどの星系で発生した小規模反乱を鎮圧するために心を砕いている。

2018年
12月14日

アマー軍がテロ攻撃に対応 5個惑星で奴隷暴動

アマー軍がテロ攻撃に対応 5個惑星で奴隷暴動
2018-12-12 20:51 スコープ、アルトン・ハヴェリ

アマープライム発-昨日の5個惑星に対するテロ攻撃について、アマー帝国の軍と治安部隊は過去24時間を対応に費やしてきた。各地から寄せられた情報によると、攻撃の影響や現地当局の姿勢により、対応方法は様々に異なっているようだ。なお、複数の惑星当局は、攻撃にデスグロー麻薬とインソルム突然変異誘発剤が使用されたという主張を事実だと認めている。

最も深刻な影響を受けたのはダクバ4とテベカ3だ。どちらもドメインに位置するアーディシャパー領で、奴隷人口の多い地域で大規模暴動が発生中だと伝えられている。ダクバの貴族エシュビジル・タピュールは声明を発表し、彼の領地のなかでも人口の多い惑星が標的にされたことを非難するとともに、その後に続いた奴隷暴動へ遺憾の意を表した。
「この攻撃は宇宙秩序に対する卑劣な一撃だが、ダクバ4の都市や大陸を領する貴族は、治安の崩壊について釈明するべきだ。卑しい化学兵器が使われたとしても、神聖アマーの光のもとで正しい道徳的指針が示されていれば、このような反逆は未然に防がれたはずだ」

テベカ3ではヌマイリヤ大陸の奴隷居住区に攻撃が集中し、テロに続いてかなりの規模の暴力行為が発生した。ヌマイリヤ大陸を領有するカリル・ヌマイルは行方不明だと伝えられており、現在はダム・セルテン領主にして姪のアディラ・ヌマイルが対応にあたっている。ダバラ市は炎上中で、現地では保安省の治安部隊が重武装の反乱軍と銃撃戦を繰り広げている模様だ。

アマー軍がテロ攻撃に対応 5個惑星で奴隷暴動-1

マブネン1にも攻撃が加えられたが、防御を重視した環境や迅速な対応が功を奏し、混乱は未然に防がれたと報じられている。鉱業や製造業に特化したドーム型都市、あるいは地下都市では経頭蓋マイクロコントローラーの使用率が高かったことも幸いした。行政府関係者はマブネン1への攻撃について、YC107年6月のマブネン事件を象徴的に再現しようとしたのだと捉えている。だが、アマー当局は同様の事件が繰り返されないようにマブネン星系を再建しており、今回の結果を見るかぎり、その試みは十分な成功を収めたようだ。

コルアゾール領セーミ3でも大きな混乱を経ることなく事態が沈静化した。セーミ星系はアンテム・オジールが統治しているが、彼の宮廷の信頼できる情報提供者によれば、これもまた経頭蓋マイクロコントローラーが広く普及していたおかげだという。マブネン1の例とあわせて考えると、経頭蓋マイクロコントローラーにはデスグローの影響を大幅に軽減する効果があることが実証されたように思われる。

サルム領アルカブシ4の状況はやや厳しく、相当な規模の反乱行為が確認された。ほとんどの都市は警察軍によって速やかに制圧されたものの、惑星南部の大陸深部に広がる採鉱地域では今も戦いが続いている。現地には第1サルム皇軍より旅団級の戦力が派遣され、シャイニングフレイム社も1個大隊でこれを支援。アラハ・サルムは「アルカブシ4においてサルム家の統治に抵抗する、あらゆる勢力を撃破」するよう命じたと伝えられている。

枢密院はアマープライムの帝都ダム・トーサッドで会合を続け、帝国海軍、帝国保安省、宗教評議会パラディン部隊などの治安部隊に命令を発しているものの、その他の公式なコメントは発表していない。

クーニッド王国全権代理人のサバロン・アラル・チャーケイドは、かなり率直なコメントを発表した。
「神聖アマーに対するこれらの邪悪な攻撃は、明らかにアマターの裏切者の仕業だ。奴らはミンマターの反逆者やテロリストと結託しているのだ。ミンマターの精神ときたら畜生同然で、己を養う手に噛みつくことしか考えていない。その手が自分たちの腹を満たし、魂を育んでいるというのに。さて、奴隷の使役に関する現在の方針が、特に一部の分野において甚だしく間違っていることは今や明白だと思う。なぜ間違ったのか? 大教化や選民を考えるうえで、聖典が誤って解釈され、経済問題でも考え違いを犯したからだ。当然ながら我々クーニッド王国は、こうした問題について神聖アマーの兄弟たちに手を差しのべる用意がある」

2018年
12月9日

スクーベスタ・クァフェ合弁企業がカーラキオタ社と契約を結ぶ

スクーベスタ・クァフェ合弁企業がカーラキオタ社と契約を結ぶ
2018-12-06 14:36 スコープ、リナ・アンバー

ザ・シタデル、アンナロ発-スクーベスタ社とクァフェ社の合弁企業であるエバーフレッシュ社は、今日、初めて第三者との契約を締結したと発表した。契約はカーラキオタ社の大規模な福利厚生インフラに食品栄養サービスを提供するというもので、このニュースを受けてスクーベスタ社とクァフェ社の株価は若干の値上がりを見せた。

エバーフレッシュ社はこれまでもスクーベスタ社の福利厚生インフラと契約し、食品栄養サービスの多くを提供してきた。カルダリ巨大企業に対して包括的な食品栄養サービスを提供することは、ニューエデンの他の地域の給食サービスを引き受けるよりも、はるかに困難な物流的課題を抱えることを意味する。ガレンテとミンマターの公立学校は登校日に1回か2回の給食を提供する程度だが、カルダリの保育施設は毎日3食を提供する能力を持たなければならない。

更に問題を複雑にする要素として養老施設が存在する。家族が定年退職者の保護責任を専門家へ委託することを望んだ場合、カルダリ企業は養老施設での終末期ケアを用意しているが、これは「母なる巨大企業へ還る」という考え方のもと、ますます一般的になってきている。カルダリの食品栄養サービスは子供だけでなく、こうした施設に入所している高齢者に対してもバランスのとれた食事を提供しなければならない。

エバーフレッシュ社は福利厚生インフラへ食品栄養サービスを提供し、独自の市場を開拓している。クァフェ社が食品製造や長期計画的な運営に長ける一方、スクーベスタ社は自社の広大な農業ネットワークから新鮮な食材を供給することができる。

カイモン・パートナーズ社の市場アナリスト、キルマ・ワサカイラは次のように分析している。
「カーラキオタはクァフェにとって馴染みない顧客のように思われるので、この契約はスクーベスタ・カーラキオタの関係から生まれたと考えるのが妥当でしょう。もっとも、スクーベスタとクァフェという組み合わせ自体が異色なのですが。もう少し細かいことを言うなら、スクーベスタの強力な農業生産力と、クァフェの優れた製造・流通力が連携したことにより、エバーフレッシュはスクーベスタの給食準備コストを3%も削減しています。こうした実績があるにもかかわらず、エバーフレッシュは外部企業とは契約していなかったのです」

スクーベスタ社は過去にも食品業界へ進出しているが、YC105年のプロテイン・デリカシーズ問題のような破滅的な失敗を繰り返してきた。あのスキャンダルから15年が経った今、かつて敵対していたスクーベスタ社とクァフェ社の関係はプロフェッショナルかつビジネスライクなものになり、両社の対立を予期していた人間を困惑させるほど変化している。

エバーフレッシュ社とカーラキオタ社の契約の詳細は明かされていないが、専門家は同社の巨大な福利厚生インフラや、高齢者人口の多さ、定年退職者向け養老施設への関心の強さを考慮し、節減予定コストはスクーベスタ社よりも多くなるだろうと見込んでいる。

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