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2018年
10月11日

ノゴエイハヴィ社とウィルコミ社がコメディホロドラマをめぐって衝突

ノゴエイハヴィ社とウィルコミ社がコメディホロドラマをめぐって衝突
2018-10-09 20:35 スコープ、アルトン・ハヴェリ

ザ・フォージ、マウラシ発-ウィルコミ社は今日、ライバル企業であるノゴエイハヴィ社の子会社、バッコモル・プロダクションズが制作した新作コメディホロドラマについて、カルダリ企業裁判所へ訴状を提出した。

「ファミリービジネス」はカルダリで人気のアゼロカイバトコ・ホロドラマに最近登場したコメディ作品で、巨大企業クラシニ社を経営する架空の名家、レコター家の富と愚かさを描いている。だが、第2シーズンが始まると、多くの批評家がウィルコミ社とクラシニ社の類似点を指摘するようになった。第1シーズンが放送された際は、ウィルコミ社を所有するセイツオダ家とレコター家が似ていることが徐々に明らかになり、そのパロディ的な性質が管理職用ソーシャルメディアネットワークで大きな話題となった。

ウィルコミ社は以前にもこのドラマを非難する声明を発表していたが、レコター家の近親相姦関係をほのめかす第2シーズンの脚本がリークされたことで、ついに法的手段がとられる結果となった。リークされた脚本を確認した人物によれば、恐ろしく厳格な家長であるイツーラン・レコターのすぐ近くで2人の家族が関係を結んでいながら、イツーランはそれにまったく気がつかないという笑いを狙った内容だった。

「メーキャップアーティストはイツーランの山羊髭がセイツオダ鋼とまったく同じ色合いになるよう、毎日1時間かけてます」
この言葉は訴状で引用された匿名の証言だ。
「染料は高価だけど、キンヌヴァ監督はリアルさに心底こだわる人なんです」
企業裁判所はノゴエイハヴィ社を標的とした訴状を頻繁に受理しており、YC118年に行われた調査では全訴状の21%を占めていた。

ウィルコミ社は自社の評判と事業が損害を負ったとして、企業裁判所に提訴した。
「GalNetで『ウィルコミ・コーポレーション』と検索したら、フィクションのクラシニ社がトップ検索結果として表示されるんですよ」
ウィルコミ社上級役員会のイカネ・ハドネイは、そう言って憤る。
「セイツオダの名で検索すると、レコター家の人間が卑猥な行為をしているイラストがヒットします。このような混同が意図して引き起こされたのではないとしても、現実に起きていることに違いはありませんし、我々の業績と評判も傷ついているのです」

バッコモル・プロダクションズの広報担当、シラ・イウィは訴状に反論し、法廷で戦うことを約束した。
「番組冒頭、視聴者は断り書きをはっきり見ているはずです。『現実の出来事や場所、生死にかかわらず実在する人物との類似点は完全に偶然です』と。私たちは番組をウィルコミ社との関係の薄い、国外の視聴者にのみ配信しています。ファミリービジネスはすごい人気作品ですから、何か混乱が起きたとしても、視聴者が今後の展開を奮って想像するだけのことですよ」

訴状はホロシリーズが確実にカルダリ国内へと逆輸入され、ウィルコミ従業員の手に渡るよう、ノゴエイハヴィ社の子会社が外部の販売業者や犯罪組織と協力しているとも申し立てている。この主張に関しては、ウィルコミ警備会社の下級士官に宛てて送られた、ファミリービジネス第1シーズンのホロリール(出演女優のサイン入り)が証拠物として提出された。

証拠物についてコメントを求められたイウィは次のように答えた。
「私たちは密輸業者やその他の犯罪者の行為にまで責任を負うことはできません。そもそも、ウィルコミ警備会社の従業員がホロリールを買うかわりに犯罪者たちを逮捕していれば、大した問題にはならないはずですよね。とはいえ、セイツオダ家の家族関係についてまったく完全に根も葉もない噂が流れていることを考えれば、彼らが敏感に反応するのは理解できます」

世界中の観客と批評家たちは、ノゴエイハヴィ社のエットル・ツイージュ・パブリッシングが「Wiyr-Kiss-Me, Ty-U-Aul-Up」という見出しでNOH-MAG誌を発売して以来、セイツオダ家の不適切な家族関係について憶測を巡らしている。この号のNOH-MAG誌は淫らな記事を掲載しており、見出しは明らかにウィルコミ社と故テュナウル・セイツオダに引っかけたものだったため、YC113年にかなりのスキャンダルを巻き起こした。なお、テュナウル・セイツオダはウィルコミ社を今日のような巨大企業へと育て上げた、セイツオダ家の家長の名である。

カルダリ企業裁判所は本件について、数週間から数ヶ月かけて審理を行うものと思われる。

2018年
10月11日

CONCORDが新部門「AEGIS」を設立…宇宙航路を守り、ハイジャック犯と戦う

CONCORDが新部門「AEGIS」を設立…宇宙航路を守り、ハイジャック犯と戦う
2018-10-10 19:30 スコープ、リナ・アンバー

ユーライ発-CONCORDは新部門「AEGIS」を設立すると正式に発表した。新部門は宇宙航路の安全確保に特化し、海賊勢力による移乗攻撃の撃退、ハイジャック艦船への突入を行うための権限と能力を与えられる。

ユーライ星系のDED本部で行われた記者会見では、オド・コラチ准将がAEGIS設立の経緯について説明したあと、カシハ・ヴァルカニール大佐を新部門の長として紹介した。
「ケース・グリーンマジックという新たな脅威を受け、インナーサークルは緊急阻止攻撃・警護対応部、すなわちAEGISを新たな作戦部門として設立することを許可しました。シグマ・ニュー・13指令にもとづき、AEGISは独立して活動するインナーサークル直轄部門となります。また、カシハ・ヴァルカニール大佐のAEGIS憲兵司令官着任を発表できることを嬉しく思います」

ヴァルカニール憲兵司令官は説明を引き継ぎ、艦艇失踪事件や星間航路の危険を議論したインナーサークル特別会合の結論について概説した。
「インナーサークルはニューエデンに対する新たな脅威を認識し、これをグリーンマジック問題と命名しました。問題の客観的状況としては、過去12ヶ月間にわたり、完全に失踪する艦船が増加の一途をたどっています。皆さんご存知のとおり、この傾向は最近になってアイドニス財団とシスターズ・オブ・イブによる報告で一般に公表されました。今日、CONCORDは脅威を現実のものと認め、対抗するための行動を開始します」

脅威の規模について尋ねられたヴァルカニール司令官は、いくつかの詳細を明かした。
「これまでのところ、艦艇失踪事件が増加傾向にある宙域は弧を描くように広がっており、ヌルセクと境界を接するローセキュリティ・リージョンに集中しています。主な宙域は星団東部のアリディアから、星団西部のモルデンヒースにかけての範囲です。最近、CONCORDの情報収集拠点と、協力関係にある諜報機関は、ディレリックおよびモルデンヒースで事件が急増したことを察知しました。今まで消息を絶った船のほとんどが民間船だったことを考えると、モルデンヒースで任務中の共和国艦隊艦艇が行方不明になった一件は、状況の悪化を示すものと見ていいでしょう」

艦艇失踪事件の具体的な内容を踏まえて、ヴァルカニール司令官は次のように述べた。
「共和国艦隊の艦艇が今なお行方不明なのは事実です。解析された通信データは、当該艦が襲撃部隊による激しい移乗攻撃を受けたことを明確に示しています。現時点では、CONCORDは襲撃部隊の正体について推測する段階にありません」

「我々が対処する新たな脅威がどんなものなのかお話しさせていただきました」
ヴァルカニール司令官は話を続けた。
「AEGIS憲兵司令官としての私の任務は、失踪事件の調査を重点的かつ継続的に行うこと、友好勢力の捜索救助活動を必要に応じて支援すること、そして最も重要なのが、AEGISの警護能力と反撃能力を養成することです。情報は必要に応じて公開するので、詳細を明かすことはできませんが、この点についてあれこれ釈明しようとは思いません。しかし、宇宙航路の安全性に対する信頼を確保するのがAEGISの役目の一つですから、社会一般にとって重要な情報は今後も提供しつづけます」

スコープは「ケース・グリーンマジック」とAEGIS部門について、今後の展開を引き続き注視していく。

2018年
10月10日

レンズ星系ステーションの中毒事件で20人死亡…兵器化された精神作用ガスが使用された疑い

レンズ星系ステーションの中毒事件で20人死亡…兵器化された精神作用ガスが使用された疑い
2018-10-08 22:52 スコープ、リナ・アンバー

レンズ発-ミンマター当局によると、レンズ6第8衛星軌道上ブルートー部族ステーションのカイフ民間人居住区において、「少なくとも20人」が死亡した。現地の治安機関は「精神作用ガス」が原因となって集団パニック発作や幻覚症状が発生したと主張し、カイフ居住区の隔離を宣言した。

ブルートー部族ステーションにいる特派員は、民間用の内部交通ネットワークが運行停止中だと報告している。汚染はカイフ居住区の外には広がっておらず、政府、軍、カプセラ関係の区域は安全だと認識されている模様だ。

汚染検知システムが迅速にガスを検出して警報を発したため、カイフ居住区のほとんどの人々は生命維持シェルターへ避難することができた。あるシェルターに逃げこんだ人々は、数度の小さな爆発とともにガスの黄色い濃い煙が居住区へ広がる光景を詳しく証言してくれた。

現場ではステーションの捜索救助隊が活動しており、共和国コマンドの駐留部隊も支援のために出動している。なお、ガス状の精神作用物質が原因だとする報道について、共和国保安局はコメントを拒否している。

共和国司法局関係者からは、ステーションにいた複数のアマター領事館員が拘束されたという最新情報も寄せられている。関係者によれば、領事館員たちは保安局の聴取に積極的に協力しているとのことだが、保安局はこの情報について肯定も否定もしていない。

2018年
10月8日

「呪われた」追放者たちが赦免を求めて通信ハイジャック

「呪われた」追放者たちが赦免を求めて通信ハイジャック
2018-10-07 22:43 スコープ、リナ・アンバー

リアサトン6発-今日、リアサトン6に住む追放者たちがカプセラの植民地に侵入し、FTL通信機を使って赦免と救出を嘆願するという事件が起きた。植民地の保安要員が追放者たちを拘束し、敷地の外へ連れ出すまで、およそ5分間にわたって放送は続いた。

リアサトン6は穏やかな気候と美しい景観を併せ持つ惑星だが、テラフォーミング完了後も入植は進んでいない。最初の植民地が宇宙港のゲートでジンメイ伝統の祭祀を行っていたとき、1隻の宇宙船が墜落して全住民が死亡。植民地建設を支援していたサンドゥ階級がすべての公式な入植事業を中止してしまったためだ。その後、リアサトン6は「呪われた」惑星だと見なされるようになったが、サンドゥ階級は放棄された入植事業の遺物に新たな活用法を見出した。階級剥奪に処した犯罪者を送りこむ流刑地にしたのだ。収容所は何十年にもわたって放置され、追放者たちが歳月を重ねた結果、惑星上をさまよう漂流民族らしきものが生まれた。企業やカプセラはこのような追放者たちから十分に離れるという条件付きで、植民地の建設を認められている。

今回の放送ではマオ・ジンと名乗る女性が現状について話した。彼女はサンドゥ階級出身の妻が自分の姉妹と不貞を働いている現場に踏みこみ、妻を撃ったために追放されたのだという。マオは自分が家族にもたらした不名誉について謝罪した上で、高名なジンメイの哲学者、ラオ・ジューメンの教えに20年間従った結果、自分が「完全に改心した」と訴えた。彼女は放送の最後に、自分たちは流刑地で病気にかかっていて治療を受けなければ死んでしまう、ジンメイでも連邦でも誰でもいいので助けにきてほしいと懇願した。マオの話によれば、カプセラの植民地に辿りつくまでに大勢が命を落とし、移動できる病状ではないため後に残された人々もいるようだ。

リアサトン6の追放者たちは正式な連邦市民権を有しており、ガレンテ連邦憲法で定められた基本的水準の医療処置を受ける権利がある。連邦管理局はこの問題についてコメントすることを拒否したが、スコープはアイドニス財団の医師団と緊急対応チームがキャンプ設置許可を得た事実を確認した。

2018年
10月6日

CONCORDインナーサークルが艦艇失踪事件について議論…ヴァルカニール大佐も出席

CONCORDインナーサークルが艦艇失踪事件について議論…ヴァルカニール大佐も出席
2018-10-05 18:10 スコープ、レト・グロリアクス

ユーライ発-最近アリディアからモルデンヒースにかけてニューエデン各地で頻発している艦艇失踪事件を議論するため、CONCORDインナーサークルが会合を行う模様だ。会合では、DEDの調査部隊を指揮するカシハ・ヴァルカニール大佐が調査結果や対応策について報告するものとみられている。

特別会合が開催されるという事実は、サンマター・マレアツ・シャコールが側近のケイタン・ユンを急きょインナー・サークルに派遣したことで明らかになった。ケイタン・ユンは先日、部族情報機関の長官に任命されたが、これはミンマター国内でも賛否両論の人事であり、スコープは彼の動向について複数の情報源から連絡を受けた。

CONCORDアマー代表のサーダン・ゼル・クオシュ元帥は女帝カティズ1世の代理人としてアラハ・サルムを訪ねていたが、訪問を切り上げてサルムプライムから出発。この動きから会合に関する情報が事実だと確認された。サルム家当主と女帝の関係が今一つうまくいっていないのは、アマー政治に関心を持つ人々ならよく知っている話である。元帥のサルムプライム訪問は、サルム家のDEDに対する貢献が表向きの理由だが、双方から敬意を払われる人物として橋渡し役になるのが本当の目的だったのだろうと考えられている。サーダン・ゼル・クオシュ元帥がユーライ星系に帰還した以上、彼が自国の重要問題よりもインナーサークルの会合を優先せざるをえなかったのは明らかだ。

インナーサークルのセリ・オコナヤ総裁にも取材を試みたが、形式的な「ノーコメント」の回答しか得られなかった。しかし、スコープは今回の会合にカシハ・ヴァルカニール大佐も出席し、艦艇失踪事件について報告を行う予定だとの情報を入手している。ヴァルカニール大佐の専門分野に詳しいという情報提供者は、大佐がゼロセキュリティ宙域に隣接するリージョンについて、新たな安全対策を提言する可能性を示唆している。

他の情報提供者によれば、モードゥ部隊とアップウェル・コンソーシアムの友好・相互援助局も会合に招待されている。友好・相互援助局はアップウェル参加組織の外交窓口であると同時に、防衛、防諜を担当する組織でもある。

「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」のレト・グロリアクスはヴァルカニール大佐に取材を申しこんだが、現時点では回答はない。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は、本件の最新情報を引き続きお届けしていく。

2018年
9月29日

女帝陛下が親アマー派カプセラ組織のPIEとCVAを称賛、請願にも回答

女帝陛下が親アマー派カプセラ組織のPIEとCVAを称賛、請願にも回答
2018-09-27 18:53 アマー公共ニュース、ザラ・セリル

アマープライム、ダム・トーサッド発-今日、いと気高き女帝カティズ1世陛下は、栄誉ある名士たちと共に在位2周年記念祭をお楽しみになられ、長年忠勤に励んできたカプセラ組織の帝国親衛兵団(Praetoria Imperialis Excubitoris)と真理擁護同盟(Curatores Veritatis Alliance)を称賛なさったのち、色々の請願へお答えになった。

名士と請願者たちは女帝陛下の個人的な謁見者としてイッタイム宮殿に招かれ、黄金の帝座の輝きに浴し、陛下と直に言葉を交わす栄誉を得た。安全上の理由から、カプセラに対しては宮廷侍従長府のカプセラ特使、ソレム・イサレン枢機卿が陛下のお言葉を伝えた。

イサレン枢機卿は「神聖アマー帝国の忠実にして名誉あるカプセラ達へ」と標題を述べ、次のような声明を発表した。

「いと気高き女帝カティズ1世陛下は、帝国親衛兵団が15年にわたって神聖アマーと4代の皇帝に仕えたことをお認めになり、あらゆる権利と特典とともに、聖座会の一分会として活動することをお許しになられた。よって、兵団分会のカプセラは、聖座会のパラディンを名乗ることが認められる。兵団において提督位にあるカプセラは、現役であれ、退役済みであれ、聖座会のパラディン司令官を名乗り、それに相応しい威厳を持って振る舞うことが認められる。兵団幹部は分会長として1名を選出するべし。以上、女帝カティズ1世陛下の枢密院の決定である」

「いと気高き女帝カティズ1世陛下は、真理擁護同盟が14年にわたって帝国辺境領プロビデンスから神聖アマーに仕えたことをお認めになり、プロビデンス辺境領の護教総督府として活動することをお許しになられた。よって、同盟のカプセラは、プロビデンスのパラディン監督官を名乗ることが認められる。真理擁護同盟の最高指導者は誰であっても帝国辺境伯に任じられ、現在はエキノクス・ダイダロス(Equinox Daedalus)辺境伯がプロビデンス辺境領を監督する。以上、女帝カティズ1世陛下の枢密院の決定である」

続けて、イサレン枢機卿は「神聖アマー帝国の忠実なるカプセラ達からの請願に対する回答」と標題を述べ、次のような声明を発表した。

「まず、カプセラ特使はかなりの数の軽薄かつ異端的、認識論的に不備のある請願を受け付けたということをお伝えしておきたい。これらは適切に処理され、宗教評議会の審査委員会と帝国保安省のカプセラ監視部に様々な形で報告されている」

「忠実にして信仰篤き複数のカプセラ臣民より、神聖アマーにおける奴隷取引について、SCC市場での奴隷売買を禁じる勅令を求める請願が提出された。枢密院はこの請願を却下する。請願者たちの信仰心は認めるが、誤った諫言は神聖アマー貴族の特権を侵すことになるであろう。以上、女帝カティズ1世陛下の枢密院の決定である」

「忠実にして信仰篤き複数のカプセラ臣民より、ノープリウス(Nauplius)あるいは肉切り屋と呼ばれるカプセラについて、この人物が異端の犯罪者であることを理由に処分を求める請願が提出された。本件は調査と処分検討のため、宗教評議会の審査委員会へ報告されている。以上、女帝カティズ1世陛下の枢密院の決定である」

「忠実にして信仰篤き一人のカプセラ臣民より、カプセラは領土と領民を治め、聖職叙任権と貴族の諸権利を与えられるべきだと主張する請願が、あまり一般的ではないが理解できる様式で提出された。枢密院はこの請願を却下するが、請願者が持つ『ソサン7の貴族』という称号が歴代記に照らして正当なものだと証明する。ただし、ジャヤイの統治機構が認めないかぎり法的に有効な称号とはいえず、ソサン7の北極の土地1平方メートルを錨泊するために使用する権利もまた同様である。以上、女帝カティズ1世陛下の枢密院の決定である」

「忠実にして信仰篤き多くのカプセラ臣民より、帝国辺境領プロビデンスに関する請願が提出された。この請願は、真理擁護同盟をプロビデンス護教総督府として承認することで処理された」

イサレン枢機卿は、女帝陛下がカプセラ臣民の忠誠と信仰をお喜びになっていると強調したうえで、帝座は忠順の誓いが新たにされることを望まれていると語り、発言を締めくくった。

2018年
9月28日

アマー帝国がカティズ1世の在位2周年を軍事パレードで祝福

アマー帝国がカティズ1世の在位2周年を軍事パレードで祝福
2018-09-27 14:21 スコープ、リナ・アンバー

アマープライム、ダム・トーサッド発-アマー帝国は今日、女帝カティズ1世の在位2周年記念日を祝い、アマーの軍事力を誇示する式典を開催した。5時間におよぶ式典のあいだ、軍事パレードの空間を確保するために大広場周辺の道路、上空、歩道が封鎖され、参加部隊はイッタイム宮殿前を通過してカティズ1世の観閲を受けた。

カティズ1世はポミク・ハロミ侍従長、ハミデ・カドール女候、モメド・サーショル近衛隊司令官、クーニッド3世の王配にしてクーニッド王立海軍大提督であるジダレズ王妃らとともに、シャースの階段からパレードを見守った。このほか、カレファ・サフリン・アン・カドール帝室付き上級司祭、聖テトリモン教団のケーモン・ダルサー・アン・テトリモン総長、各皇家の代表者、政府高官、将軍、諸々の貴族などもイッタイム宮殿に参集していた。

パレードは帝国軍各部門だけでなく、行政府の人員や六皇家の兵員も参加し、辺境諸侯会、ロイヤルウーランズ、さらにはアマープライムやオリス、オリス軌道上の帝室ステーションを管理する強力な貴族たちの従士隊も行進に加わった。

パレードの主役は、インペリアルアーマメンツ社MP-595「カタフラクト」重攻撃車両で編成されたヴェス・ウドール第1機甲師団だった。クーニッド王立陸軍の第1ウーラン近衛騎兵隊が高名なクローン馬に乗って現れ、ひときわ大きな歓声を浴びると、その後には聖テトリモン教団や聖座会などの騎士修道会が続いた。

航空ショーでは第107カメイラ空挺旅団のビジアム社AS9-GT「ラースベアラー」強襲シャトルが儀礼飛行を披露し、第7ダム・トーサッド防空隊のカータム社AC-6L「シームルグ」大気圏内戦闘機も展示飛行を実施。続くレーザーライトショーで式典は締めくくられた。

特筆すべきはライダイ社の新兵器、LDC-ISU-8-118「オロチ」自走多連装ロケット砲の存在だ。この兵器はYC118年に登場して以来、ライダイ警備サービスのみが使用していたが、軍事パレードでは第9オリス戦術ロケット連隊に配備されていた。通常であれば、カルダリの軍事機器がアマーの内向的市場に食いこむには時間がかかり、帝国軍の主要部隊が採用するより先にクーニッド王国やタッシュムーコン家が購入している。

カティズ1世が戴冠してからは恒例行事のようになっているが、過去の皇帝が記念祭を続けて行うことは滅多になかった。伝統的に、アマー皇帝の主要な儀式は10年ごとに行われるものであり、これは初代皇帝アマシュ・アクラの在位10年目にセフリムが訪れたという聖典の記述に基づいている。過去20年間のアマーは数度の騒乱を経験し、3人の皇帝と9人の帝位継承権者の死を目の当たりにするなど、混乱の時代を迎えていることから、カティズ1世はアマー国民に平穏への回帰を保証しようとしているようだ。

誰もが今回の記念祭を快く思っているわけではない。サルム家当主のアラハ・サルムは嘲りを隠そうとせず、式典を「勝手なもの」だと切り捨てた。また、軍事力を見せつけるかのような行為に対し、一部の連邦元老院議員は軍事的挑発だと非難の声をあげている。ジャッカス・ローデン政権は軍事パレードについてコメントしておらず、ローデン造船所の代表者が式典に出席していたとの報道にも反応していない。

ミンマター共和国も正式には反応していない。サンマター・マレアツ・シャコールが滞在していたパター星系と、カティズ1世が視察していたヒレイバン星系が不安定ワームホールで接続され、両国が一触即発の状況に陥りながらも衝突を回避したのは、つい先日のことである。

部族指導部の中には警戒を露わにする人間もいないではなかったが、アマー・ミンマター関係にとって「普通の日」だと見なす意見がほとんどだった。「アマーの存在が気がかりになる場面では、常に警戒を怠らないようにしています。しかし、このパレードは私たちに向けられたものではありません」ブルートー部族の長老の一人、ナヌイ・トパオラはそう語った。「彼らはひびが入った鏡を覆い隠そうとしているだけなのですよ」

2018年
9月27日

ガレンテ王族が結婚、詩合戦で神々を破る

ガレンテ王族が結婚、詩合戦で神々を破る
2018-09-26 16:46 スコープ、レト・グロリアクス

ガレンテプライム、ケイル発-中央ガーロン・エンシネイトのエンシ・ベアトリス・バトゥーズが数千年にわたって続く伝統に従い、エンシクスの宮殿でジェラス・アライラ博士と結婚式を挙げた。

エンシ・ベアトリスの前夫は外交旅行中に自己免疫疾患による合併症で命を落とし、彼女はYC115年に未亡人となった。アライラ博士にはエンシの夫あるいは妻を指す、「エンシ配偶」の称号が与えられる予定である。エンシクスとは、古代ガーロンの君主や王侯を意味する言葉で、彼らはガーロン帝国の都市国家や一地方を統治していた。このような領土はエンシネイトと呼ばれ、現代でもガレンテプライムの行政区分や儀礼的な地域区分として存続している。

結婚式にはエンシネイトの上級議会の全議員、モーサン地方の行政官、クァフェ社のポイア・ビラディレットCEO、「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」のレト・グロリアクスが出席したほか、インタキ議会と惑星シャンデイルの代表団や、スクーベスタ社のラウリアイネン・ウエチケンなど、遠方からの出席者も見られた。

新郎新婦の友人にしてケイル市の有名人でもあるジョスリン・リカルドとレイ・シンイーが「聖なるガラ」の役割を務め、現地で祀られている神々の一員、ヴィナナイとオンビルルスの化身を演じた。人類学者によると、この儀式の起源はガレンプライム古昔時代にまで遡る。

伝統に従い、聖なるガラはそれぞれが新郎新婦に挑戦して、彼らの誓いを証明するよう求めた。ジョスリン扮するヴィナナイはエンシ・ベアトリスを相手に、ビートを伴う自由形式の詩合戦を挑んだ。ジョスリンはエゴニックス社に作品を提供するほどのプロ作詞家なので、この勝負は彼女に分があったが、聴衆はエンシ・ベアトリスの返詩を褒め称え、大音量の喝采を浴びせることで、新婦の勝利を動かざるものとした。

エンシネイトの大半の地域は、これもまた伝統に則り、結婚式当日を祝日としてエンシ夫妻を祝った。

2018年
9月26日

帝国保安省が国境、ステーション、主要都市の警備を強化

帝国保安省が国境、ステーション、主要都市の警備を強化
2018-09-25 18:22 スコープ、リナ・アンバー

ドメイン、ペニルグマン発-帝国保安省が税関部隊や国境警備隊に巡視を強化するよう命じた。アマー帝国各地の主要都市でも、保安省が通常より活発に活動しているとの報告が寄せられている。

スコープが警備強化について取材すると、保安省の報道官は次のように回答した。
「過去数週間、テロリストの脅威やその他の国境警備上の懸念が著しく増加しており、戴冠記念祭も近づいていることから、保安省は複数の国境リージョンの警備を増強した」

スコープが確認したところでは、帝国海軍と皇家艦隊もアマー全域の警備を強化するために出動している。また、多くの主要都市やスローンワールズの宇宙ステーションでも、保安省傘下の地上戦力が存在感を増している模様だ。

都市やステーションの巡視について質問を重ねたが、保安省は回答を拒否し、「テロリストの脅威やその他の国境警備上の懸念」についての詳しい説明は避けた。

2018年
9月22日

最悪のタイミングで生成された不安定ワームホール…二大国の指導者が衝突を防ぐ

最悪のタイミングで生成された不安定ワームホール…二大国の指導者が衝突を防ぐ
2018-09-21 17:24 スコープ、リナ・アンバー

ヘイマター、パター発-昨日、パター星系とヒレイバン星系をつなぐ不安定ワームホールが外交的に不幸なタイミングで生成され、両星系がそれぞれの国の防衛艦隊によって簡易的に封鎖される事態が発生した。

ローグスウォーム警報が発令されていることに加え、どちらの星系にも国家指導者が滞在していたため、防衛艦隊はワームホールが確認される以前から厳戒態勢をとっていた。ヒレイバン星系では、女帝カティズ1世が多くのアマー・カルダリの高官を伴って商業ステーションネットワークを視察しており、随行にはハミデ・カドール女候やCBD社イマニマ・ヒンパスCEOなども含まれていた。

ワームホールの反対側のパター星系では、惑星カルハイム第1衛星周回軌道上の共和国海軍本部において、サンマター・マレアツ・シャコールが部族長や軍上層部と会合を行っていた。このときサンマターの軍事評議会は、モルデンヒースで増加しているカプセラの活動の影響について議論していたと伝えられている。なお、既報のとおり、CONCORDは共和国海軍の要請を受け、モルデンヒースで行方不明となった艦艇の捜索に参加すると昨日午後に発表している。

共和国海軍が発表した声明は次のとおり。

「YC120年9月20日ニューエデン標準時11時3分、共和国艦隊空間グリッド監視システムがパター星系にA641タイプのワームホールを検出した。ローグスウォーム現象が発生していること、また、予定されたサンマターの軍事評議会が開催されていたことから、現地は既に厳戒態勢をとっており、ワームホールとその接続地点を確認するために対応部隊が派遣された」

「ニューエデン標準時11時5分頃、対応部隊の偵察艦がワームホールへ進入しようとしていたところ、ワームホールから出現したアマー帝国海軍のオーメン級巡洋艦と遭遇した。対応部隊を指揮していたマレオ大佐はただちに共和国艦隊司令部へ通報。これを受けてマター防衛艦隊が出動し、第2、第5地方艦隊にもブリッジ準備が発令された。この事態は高位の外交的手段によって迅速に対処され、ニューエデン標準時11時20分には出撃中止命令が発令された」

帝国近衛隊も独自の声明を発表している。

「YC120年9月20日ニューエデン標準時11時1分、ヒレイバン3第16衛星にて防衛陣形で展開していた帝国近衛隊艦隊は、新たなワームホールが形成されたとの報告を受けた。この情報は帝国海軍第302オーメン戦隊『グッド』へ連絡され、戦隊はワームホールを調査するため出動した。同時に、帝国近衛隊艦隊は帝座周辺に集結して密集陣形をとり、他の海軍部隊はヒレイバン3第16衛星周辺に展開した」

「手順に従い、第302戦隊の1隻がワームホールの接続地点を確認するべく発進した。エラ・サニ・サルム艦長が指揮するこの艦は、ワームホールの接続先で多数のミンマター戦闘艦と遭遇。接続地点がダミウス、あるいは反乱地域でパターと呼ばれる星系であることが判明した。サニ・サルム艦長は海軍司令部へ状況を報告し、アーヴァカー方面軍の一部がタッシュムーコン家の警備艦とともにワームホールを封鎖するため派遣された。最終的に、この状況はいと気高きカティズ1世陛下のまことに英明なる御調停により解決した」

パター星系とヒレイバン星系の封鎖は約20分間続き、ワームホールはアマー艦とミンマター艦の共同作業によって崩壊した。この出来事について宮廷侍従長府にコメントを求めたところ、非常に融和的な声明が発表された。

「ヒレイバン星系とパター星系をつないだワームホールについて、サンマター・マレアツ・シャコールは問題を解決するべく、女帝陛下に連絡をとりました。女帝陛下とサンマターは極めて短時間ながらも建設的な議論を交わし、過去数年のあいだに両国の人民に築かれた脆い関係を傷つけないよう、双方が艦隊を引くことが決まりました」

「さらに、女帝陛下とサンマターはサニ・サルム艦長とマレオ大佐に謝意を寄せています。どんな誤解が起きてもおかしくない状況のなか、彼らが冷静に行動したおかげで、今回の一件は流血を見ることなく解決しました」

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